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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
「可愛くない」
風子の方がずっと可愛い。
「おまえ、そんな事をあの子に言ったら殴られるぞ。確か、あの子は学籍番号は後ろの方の――さんだっけ。友達になっておくのもいいんじゃねぇの?」
「遠慮しておく」
教えられても苗字さえ覚えるつもりがないから全く耳に入ってこなかった。
元々、人の名前を覚えるのが苦手だ。
……っというよりも関わることのない人の名前を覚えて物事を記憶しておくスペースを消費したくなかった。
必要最低限に人付き合いはしてるけど、他人に興味がないんだと思う。
「オイオイ、いくら女が苦手と言ってもあんなに可愛い女の子に興味ないとかおかしいだろ」