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キミを愛シテ溺れてる
第6章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
今、私がいる場所を言うとソラ先輩は割とすぐに来てくれた。
訪ねたアパートから近い所だったのもあるんだろうけど。
他の女ではなく私を優先してくれたことが嬉しかった。
「乙羽さん、大丈夫?とりあえずこっちに座って休んで」
血の気が引いた感じがして、フラフラしている私の体を支えてベンチへ座らせてくれる。
肩を抱かれて特別な温もりを感じると少しずつ心が落ち着いていったような気がした。
記憶がどうしてなくなったのか、過去に何があったのか、それを私が知る時はソラ先輩がいつも一緒だった。
「いきなり体調が悪くなるってことは何か思い出したの?」
だから、こうやってすぐに話も分かってくれる。
今は体調が優れないせいで浮気のことなんてどうでも良かった。

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