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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
次の日。帰りに駅前に行くと風子がいた。
たまにここで見掛けることがあったから、行けば会えると思った。
気付かれないように足音を立てないようにそっと近づいてみる。
すると風子はスマホを握りながら何かに悩んでいるような顔をしていた。
一体、何に困っているんだろう。
ラブホテルに連れて行ったことに怒っているんだろうか……。
幻滅されていないか怖くなりながらも、勇気を出して声を掛けてみる。
「乙羽さん」
「わっ……!ソラ先輩、なんでいるんですか!?」
目を大きく見開いて驚きはしたものの、怒っている様子は全くない。
休む手段としてラブホテルに連れて行かれたのは仕方ないと思っていたんだろうか。