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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
次に会った時になんと言って問い詰めようと考えながら歩いていると、広い公園に辿り着いた。
初めて来た気がするのに、見たことのあるような場所。
遊具がたくさんあり、親子や学校帰りの子供たちが遊んでいた。
歩き疲れたから休もうと思い、ベンチを探しているとベビーカーを押しているショートボブの髪型をしている細身の女性に視線を奪われる。
その人は赤ちゃんを気にしながら幸せそうな笑顔で歩いていた。
頭痛と共に鼓動が早く鳴り、喉元が苦しくなる。
誰にも危害を加えられていないのに頬までも痛いような気がして触れると、さっきは出なかった涙が頬を伝っていた。
「ママ……」