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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……

「…………。ごめんなさい。ちょっとお手洗い行ってくる」

唯子さんに会ったから気になって聞いてしまったけど、聞くんじゃなかった。


愛してもらえず、傷付いたことを思い出してしまって涙が出そうになる。

私もベビーカーに乗っていた赤ちゃんのように唯子さんに可愛がってもらいたかったんだって……。



席を立って通路を歩き、トイレが近づいた頃にハンカチを忘れたことに気がついた。

バッグを取りに戻るため、席に向かうとソラ先輩と悟さんが何やら深刻そうな話をしてるように見えた。


「どういう事ですか!?」


何を話してるんだろう……?


「実は…、風子は――――でね。俺は風子の本当の父親じゃないからあくまで――――だけど。だから――――、大人になったこれからは――――しれない」

周囲の話し声の方が大きくて肝心なところが聞こえない。


「なるほど……。さっきあんな事を聞いていたのはそういう事だったんですね……」

「ああ。驚いたかな」

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