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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
「はい。だけど、後ろを向いてばかりでは人生が勿体ないですから」
前の親と別れ少しばかり悲しい気持ちが存在するけど、寂しくない。
今の私には新しい家族と私のすべてを受け止めて傍にいてくれる人がいる。
ひとりぼっちじゃないから……————
心が落ち着いてからソラ先輩と手を繋いで歩き出した時、ふと思い出す。
花束と前の親のことはスッキリした。
でもまだモヤモヤしていることが一つ残っている。
今度はその不安が湧いてきてしまい、ソラ先輩の手を離して頬をふくらませた。
「あれ……、乙羽さん?」
「ソラ先輩に聞きたいことがあるんです。……私のこと、裏切りませんでした?」