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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
「裏切る?なんのこと?」
言い寄る私を前にソラ先輩は思い当たる節がないような顔を向けてくる。
「とぼけるつもりですか。アパートに行った時、女と会ってたでしょ」
「あー、女と言うより住人に会ったね」
「なっ…、女として認めないほどの浮気相手なんですか!?どれだけSなんですか!Sなのは私の前だけにしてください」
「は……?待って、乙羽さん勘違いしてるから」
「してません。女について行くところをこの目で確かに見たんですから」
また目が潤んでくるなんて泣き虫だ。
泣いてばかりだし、これくらいのことで不安になって重たい女。
だけど、モヤモヤしたまま手を繋ぎたくなかった。