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キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
「つまり花束の送り主が私の前の親だと予想していたから、他の男の存在がいるかもしれないのにソラ先輩は全然嫉妬しなかったんですね」
謎が解けてスッキリした私はチーズケーキをフォークで口に運び、とろけてしまうほどの極上の柔らかさを楽しむ。
私のために買ってきてくれたこともあって二倍美味しく感じる。
「気になってなかったらここまでしないだろ」
「え……?」
「なんでもない」
少し機嫌を悪そうな顔をしたソラ先輩に肩をピタリとくっつけ、自分の分のチーズケーキを取って食べさせた。
「でも今の私が一番知るべき人は関わらなくなった人ではなく、ソラ先輩のことだと思いました。
……もしかして私たちは小さい頃から知り合いだったりします?」
なんとなく思ったことを聞いてみると、不機嫌そうな表情は優しい微笑みへと変わった。
「……その話ならこれからゆっくり教えていくよ」
【大好きなあなたとハルジオンを探して…… END】