この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キミを愛シテ溺れてる
第7章 大好きなあなたとハルジオンを探して……
「推測だけど、ヒヤシンスは漢字で風、信頼の信、乙羽さんの名前にもついてる子って書くんだよ。
だから順番を並べ変えて、“風子を信じてる”って意味で贈ったんじゃないかな」
「じゃあ、悟さんは私が前を向いて歩んでいるのを信じていたってことなんですね……」
「きっとそうだろうね。花束の送り主が乙羽さんの前のお父さんだって気付いたのは花言葉からだったけど」
「なんでですか?」
「変わらぬ愛と言ったら親かなって思ったから」
確かに血は繋がってなくても悟さんは私のことを自分の子供のように思っていてくれた。
私が席を外していた間も離れてからも心配してくれている様子だったし……。
その心配が何のことなのか全く心当たりがないけど……。