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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
あっという間に莉乃さんと会う日がやってきて、待ち合わせをしているイタリアンの店へ向かった。
席について料理を注文してから、莉乃さんがお冷を一口飲んでドンッと音を立てて机に置く。
「風子ちゃん、聞いてよー!また彼氏と喧嘩したの」
「はっ、はい。なにがあったんですか?」
今日は普段よりご立腹のようで身構えてしまう。
「この前、会社のスポーツ大会があったのよ。わたしは彼氏と違うチームになったんだけど、彼氏が同じチームになった他の部署の女にすごく優しくしてて。
肩触ったり、頭撫でたりしてたんだよ!どう思う!?」
「それは……、嫌ですよね。でも海田先輩は親身になってくれるくらい前から優しいですから」
「もしかして風子ちゃんも体を触られたことがあるの!?」