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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
「かっ…、体!?いえいえ、私にはワンタッチもないですけど……」
高校生の頃、海田先輩が仲良くなった女の子に話し掛ける時に肩をトントンと叩いているのは見たことがある。だけど私はそれすらされたことがない。
きっと、私には触れられなかったんだろう。……ソラ先輩がいるから。
「あのスポーツ大会以来、怪しいのよね。トイレに行く時でさえスマホを手放さないし、マナーモードのままだし。
偶然目に入った通知にその女の名前があったし……」
「え……!?まさか……。いや、海田先輩はそういう人じゃありません!」
「わたしも信じてるよ?でも、休憩の時にその女と楽しそうに話してるところを見掛けたり、集会の時に女がわざわざうちの彼氏の隣に座りに行ってたりしてたら流石に堪えるって」