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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
莉乃さんたちはこれからどうなるのかな。
私も他人のことを心配している場合じゃないけれど……――――
次の休日。この前会ったイタリアンの店で莉乃さんと再びご飯を食べることになった。
「風子ちゃん聞いて。実はね……――――」
「はい……。なんでしょう」
「わたし……」
「はい……」
テーブルに両手を置いて前のめりになる莉乃さんを前にごくりと唾を飲む。
「このたび、彼氏と結婚することになりましたー!」
「えええ!?けっ、結婚!?」
「うふふ、びっくりしたでしょー?」
この前は喧嘩をしていたのに一気に事が進展して驚きを隠せない私は二度も大きく頷いた。