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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
「あの後、話し合ってまた喧嘩になったんだけどね。よく話し合ったら会社で女と話してたのは、その子が既婚者だったから結婚について色々聞いていたんだって」
「莉乃さんのためだったんですね……」
「うん。体に触ったのは許せないけど、うちのためだって知ったらどうでもよくなっちゃった」
「そうなんですか……」
「で、仲直りしたらそろそろ結婚するかってプロポーズされたの。籍は来月に入れる予定なんだぁ」
学生だから結婚についてまだパッとしないけど、莉乃さんが今以上に幸せになるってことは分かる。
それが嬉しくて私も頬を緩めた。
「ご結婚おめでとうございます」
「うふっ。ありがとう風子ちゃん」