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キミを愛シテ溺れてる
第10章 名前を呼んで……

酔ったらソラ先輩にまた怒られる、っというよりも心配を掛けてしまうからやめることにした。


もうすぐ四月がやって来る。

結局、大学を卒業しても内定がもらえないままで私は未だに就活を続けている。

二次会が終わって同じ学部の皆と別れる時になんとなく自分が取り残されている気がした。


どうすれば仕事が決まるんだろう……

自分のどこが悪いのか考えながら暗い道を歩いていたら背後に不思議な気配がした。


「…………」


しかし、後ろを振り向いて見ても普通に歩いている人しかいなかった。

ここは人通りが多い場所だから痴漢のスポットではない。

気のせいだと思って駅の方へ向かって歩いていると、今度は後ろからカシャッとシャッター音が聞こえてくる。


「えっ……?」


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