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キミを愛シテ溺れてる
第10章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)

「乙羽さんは怖くないかな」
「どうしてですか?私が何も分からない女だからですかね?」
「んー……、そうだね。特別だから」
まだ手を繋いでいたことに気付いて、急いで風子の手を放す。
「って、いつまでも触っていてごめん!なんでもないよ……」
「はあ……」
恥ずかしいけれど、本当は名残惜しい。
柔らかくて、小さくて色白で綺麗な手にもっと触れていたかった。
記憶をなくす前の風子とも手を繋いだことがあるけど、彼女の温もりはあの時と変わっていない。
でも今はその温もりが今はずっと遠く感じるようになってしまったけど……。
「今の話、マジで?」
風子と話しているうちに、宮藤さんとの話が終わったのか海田がやって来る。

