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キミを愛シテ溺れてる
第10章 名前を呼んで……
泣き顔を見せないように私も精一杯に微笑み返す。
「お願いします。……きっとまたソラ先輩のことを好きになると思います」
また数日後に会えるのに、寂しがって困らせてしまう私は遠距離恋愛に向いていないんだと思う。
傍にいて会えなかった一日よりも寂しさをより強く感じてしまうから。
でも完全に離れる方が怖いから我慢する。
「来週会ったらまた楽しい時間を過ごそうね、風子」
「はい。待ってます」
大好きな低い声で名前を呼ばれた私は精一杯の笑顔でソラ先輩を送り出した。
帰って来くるその日を心待ちにしながら……――――
【名前を呼んで…… END
イケないキミに白い林檎を 続編へ続く……】