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キミを愛シテ溺れてる
第10章 名前を呼んで……
駅の待合室で二人きりだから遠慮なくソラ先輩の肩に頭を乗せて持たれかかった。
手も重ねて名残惜しく体温を感じる。
「それに今度こそ、ソラ先輩のことを忘れません。だって、……こんなにもあなたのことが大好きなんですもん。二度と忘れるはずありませんから」
離れる時間がどんどん迫ってきてまた泣きそうになる。
涙を滲ませているのを隠すように俯いて鼻水をすすると、よしよしと頭を撫でられた。
顔を上げるとソラ先輩に優しい微笑みを向けられていることに気づくいた。
「それで万が一俺のことを忘れたら、今度は容赦なく引き戻すから覚悟しておいて」