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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
これは風子が大学を卒業してすぐの頃でもあり、俺が社会人になって一年が経とうとした時の話――――
土曜日。今日は仕事が休みで朝から風子が遊びに来ていた。
のんびり過ごしていてあっという間に夕方になると風子の顔が段々曇ってくる。
先程、セックスをした時に何度かイかせて満足させたからそっちの方の不満ではないと思う。
「どうしたの?」
手触りのいい長い髪に触れながら念のために聞いてみると風子は肌をくっつけて甘えてきた。
「今夜飲みに行くのって会社の飲み会ですか?」
「海田と飲みに行くんだよ」
風子の知っている人と飲みに行くこと伝えると安心してくれたのか頬を緩めた顔を向けてくる。
「いいなぁー……。私は莉乃さんに会いたいです。今度また四人で飲みましょうね!」
「うん、そうだね。……ごめんね。せっかく泊まりに来てくれたのに。乙羽さんも一緒に飲みに行く?」