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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
顔が近づいていくほど心臓が破裂しそうなくらいドキドキする。
ここまで鼓動が激しくなり、おかしくなってしまいそうになるのは記憶をなくす前の風子に告白した時以来だ。
彼氏になってない俺にされるのはやっぱり嫌なのかな……。
だけど、今ここでした方が重ねることができない唇を奪える。
チョコスティックをカリッと小さく齧り、前に進むけれど最後まで食べていいのか葛藤に苦しむ。
最早、チョコの味なんて分からない。
ただ甘いだけ……――――
あともう少し……。
もう少しでキスができる……。