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第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)

「んー……、分かりました！ソラ先輩の元気が出るならやってみます」


勢いで言ってみたけどやってくれるようだ。



頬を赤く染めながらチョコスティックを咥え、目を閉じて待っている姿がとても色っぽい。


いつの間に色気も兼ね備えたんだろう。


そのせいで鼓動が煩くなって緊張してきた。


視線を下に向けられたらいやらしい目で見ているバレて怒られてしまいそうだ。



でもここで引き返すのは勿体ない。


チャンスを利用するために風子の咥えているチョコスティックの端に食らいつき、ほんの少しずつ距離を縮めていく。



段々近づいていっても風子は目を閉じたまま動かないでいた。


このままキスをしたら怒るかな……。