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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)



「すっ、好きだから……!本当は海田くんじゃなくて大空くんのことが好き。

海田くんは大空くんに近づくために付き合ったの。……今すぐ別れるから付き合ってください!」


いつか告白してきそうだなと思っていた。


でもなんだコイツ、っと冷酷な目で見ている俺が姿を現す。



海田のことは本当は好きではなくて利用していた……か。


いつも彼女、彼女と喜んでいて、幸せにしてあげようと一生懸命に考えている海田の姿を傍で見ていた。


その気持ちを弄んだと思うと腹立たしくなってくる。


やはり女は……恐ろしい生き物だ。



「おいで、乙羽さん」


校門の近くにある駐輪場で隠れていた風子を手招きしてこちらへ呼ぶ。


人見知りしているのか、ちょこちょことぎこちない歩き方でやって来る。



彼女のフリをしてもらうために……。


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