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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
「この子は俺の彼女です。悪いですけど……、俺は宮藤さんのことを何とも思ってませんし、彼女をずっと愛していきますので諦めてください」
風子の手を握って仲の良いカップルだと宮藤さんに見せつける。
相手がいると思えば諦めてくれるだろうし、はっきりと振った方が本人のためだ。
「ふえっ!?そそそ…ソラせんぱいい……?」
手を握ったことか断り方に驚いているのか隣にいる風子は激しく動揺している。
一杯一杯になっているところも可愛い。
学年が一つ下でも風子も俺や海田、宮藤さんと同じ中学出身だ。
それに中学生の頃、俺はよく風子と一緒にいたからこの光景を見たことがあるはず。
案の定、宮藤さんは少し驚いた顔をしていた。
「その子は……。やっぱり…付き合ってたんだ……。前からそうなのかなって思ってた……」