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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
「え……?風子ちゃんはベタなことさせるねー」
「いいから、ほら!してください」
にっこりと笑っている風子は手首を掴んできて海田と握手させようとする。
お互い謝ったからもう仲直りしたようなものなのに……。
小学生がするような仲直りの仕方に恥ずかしさを感じるけど、仕方なく従って海田と握手をした。
海田も同じ気持ちなのか手を握った時にクスッと二人で笑った。
「それにしてもなんで風子ちゃんと付き合ってることを教えてくれなかったんだよー。部内恋愛禁止じゃあるまいし」
「乙羽さんには彼女のフリをしてもらっただけだから、……本当は付き合ってないよ」
「いやいやいや、嘘だろ。隠さなくていいから」