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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
海田に言われたことが引っ掛かった俺はカクテルが入っているコップを口に運ぶのをやめた。
酒を飲んでいい気分になっているけど、酔っている感じはしない。
頭の回転が普段と変わらない中、俺はふっ、と小さく笑った。
「自覚があるけど、それでいいかな」
「おいおい、自覚があるのかよ……」
「俺は乙羽さんを幸せにするって決めたからそれを貫きたいんだ。……そういう生き方も素敵だと思わない?」
普段誰にも語ることのない自分のポリシーを話してみると、海田は目を丸くしてぽかんと口を開けていた。
「すげぇー……。変わってるというか、やっぱイケメンが言うことは次元が違うわ……。
でもこの女だと決めたら掴んでおいた方がいいから、風子ちゃんのことを手放すなよ」