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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時
困らせてしまいそうな質問をしてから、テーブルの上に置かれてからまだ飲んでいなかったミルクティーが入っているカップを手に取って口につける。
時間が経ってしまっているせいでぬるい……。
今晩は温かいものを飲みたい気分だったのに……。
カップの中に視線を落としている時もソラ先輩にじっと見られている気がした。
私は彼女ではなくてただの後輩なのによく見ているものだ。
でもそれだけ真剣に話を聞いてくれている。
吐き出せない不満がふり積もっている今、親身になってもらえて嬉しかった。
返事を催促するように顔を上げて目が合うとソラ先輩はやんわりと微笑む。
「いや、そんなことないと思うけど。乙羽さんは颯太の周りの女の人に嫉妬してるの?」
「そうかもしれません……。異性の話がでてくるといつも不安になっちゃって……。
でも嫉妬するのって疲れちゃいます」