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キミを愛シテ溺れてる
第12章 王子様の嫉妬が甘くて激しい愛に変わる時



「今日は来てくれたので特別に許してあげます。でも二度とあんな真似はしちゃいけませんよ。彼氏が他の女をナンパしていたら莉乃さんだって悲しむはずです」


「もうしません。申し訳ありませんでしたっ!」


莉乃さんではなく私に向かって石畳の上に土下座をした海田先輩は今回のことを反省したようだった。




平和を取り戻してから私たちは出し物を見て回ってから食堂に行って昼食を食べた。


大学の敷地内では一緒にいれないソラ先輩と海田先輩がいてとても新鮮だった。……まるで高校性の頃に戻ったような気分だ。



「ミスコンテストかぁ……。へぇー、風子ちゃんの大学ではミスコンもやっているんだ」


テーブル席に座って休憩している時、海田先輩が今日の催しが書かれたパンフレットを持ってパラパラと読む。


そのページを覗くとミスコンテストにエントリーした美女の写真が何人か掲載されていた。



「はい。みんな美人ですよね」


「風子ちゃんも可愛いんだから出てもいいんじゃねーの?」


「お世辞を言っても無駄ですからね。さっきの罪は消えません」



「言うようになったなぁー、誰かさんに似て……。塑羅緒も風子ちゃんがミスコンに出てもいいと思わねー?優勝したら誰もが認める美人の彼女だぞ」


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