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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
夏の暑い日差しから避けるように入ったカフェ。
冷房が効いた店内で汗が滲んだ体を冷やしながら、私は注文したアイスミルクティーを飲んでいた。
座っているのは窓際のカウンター席から駅前を歩いている人たちをぼーっと眺める。
ソラ先輩はまだかなぁ……。
知らない人たちの中から大好きな人の姿を探す私。
でもまだ仕事が終わる時間ではないからここを歩いているはずがない。
そうだと分かっていても探してしまうのだから、私の頭の中はソラ先輩でいっぱいになっている。
早く会って顔を見て、声を聞いて、たくさん触れたい……。
会った時のことを考えて笑みを浮かべていると誰かが近づいてくる気配がした。
「すみません。隣の席、いいですか?」
「えっ……!?」
急に声を掛けられて見上げてみたら、待っていた人ではない知らない人が立っていた。