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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
それはスーツを着ていてパッと見た感じ社会人と思われる男性だった。
ここは窓際のカウンター席と言っても右隣は壁。
左の空いている席には後からやって来る予定のソラ先輩に座って欲しかった。
他の席が空いていないなら仕方ないと思ったけど周囲を見渡す限り店内は混んでいる様子はない。
どうしてわざわざ私の隣に座りたがるんだろう……。
怖くなってきて何も言い返せないでいると男性が隣の席に腰を下ろして、こちらの顔を覗いてくる。
なんだか分からないけど関わらない方が良さそうだ。
「キミは大学生?若いなー。何年生?」
「四年です……」
「そっかそっかー。髪の毛もサラサラで綺麗だし、美人だねー」
「えっと……―――――」
「――――やっほー。風子ちゃん」