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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋



その子は同じ高校の同級生で私が唯一知っている大地くんの仲の良い女友達。


恋人のように仲が良いという訳ではなくて、よく口喧嘩をしているところを見掛けていた。

違うクラスだったからその女の子のことはよく知らないけれど。


喧嘩をするほど仲が良いという言葉があるから特別な仲のように思えた。


話してみたら大地くんも忘れていないようでジトッと重めにしていた目をすぐに大きく見開く。


「あー、その子とは何もないよ。今何をしているのかも分からないし、会ってもいないからねー」


「えっ?あんなに仲が良かったのに?」


「いやいや。その子は僕のことをクソ大地って呼んでいたでしょ。覚えてないの?
仲が良かったらソラくんと風子ちゃんみたいに楽しそうに話して笑っているって」


付き合っていなかった高校生の頃がふと脳裏に浮かんでカァッと顔が熱くなる。


今思うと私とソラ先輩の関係はただの先輩後輩ではなく、恋人だと他の人から思われていたんだろうか……。


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