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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
「なんかすごい偶然だよね。……ってことで今日の夜ご飯は社会人の二人に奢ってもらおー!」
「はぁ!?いつまで経っても図々しい後輩だな―。どうする?」
文句を言いながらも海田先輩がソラ先輩に確かめてくる。この光景も懐かしい。
部活が終わった後に四人でファーストフードやカフェにちょっとしたものを食べに行ったりしていたから。
数年経っても変わらないこの雰囲気を眺めて私は頬を緩めて笑っていた。
「久しぶりだし、いいんじゃないかな」
「塑羅緒は彼女に奢るようなものだもんな。損はしないか。おれは大地にまた……、くそう……!」
「海ちゃんにはいつも奢ってもらっているもんね。今回もご馳走になるねー」
「大地はそうやって年上のお姉さんにも媚びているんだよなー。童顔なのがずるいな。
この前の日曜日、結構年が離れた女性と歩いているところを見たからな。彼女にするなら若い子の方がいいんじゃねーの?」