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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
「そうだね。乙羽さんの気持ちが知れたから良しとするよ」
「おまえは冷静だよなー。……ちょっ、悪かったって。からかって仕返しされるのが怖いからこの辺でやめておくから」
他愛のない楽しく話ながらカフェで過ごした後、私たち四人はよく通っていたファミレスへと向かった。
そこは部活の顧問の先生の結婚式で頼まれた余興の話をしていた頃に集まっていたお店。
久しぶりに来たけれど店内は何も変わっていなかった。
店員に案内されたテーブル席は余興の話し合いをしていた時に座ったところと同じ場所。
大地くんと海田先輩、私とソラ先輩で座った。
座る位置も前に来た時と同じで、私たち四人の友情も今も続いていて変わらない。
でもあの頃と違うことがひとつだけあって今の未来がとても愛おしく思えた。