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キミを愛シテ溺れてる
第1章 *キミを愛シテ溺れてる 1
俺の前から突然いなくなったキミがよく言う。
「…………分かるよ。だから尚更放っておけないんだ」
いや、もう放っておかないと言った方が正しいかった。
「同情してるんですか?本当、うざいくらいお節介な先輩ですね。……失礼します」
自分がしていることが浅はかだと気付いていないのか、風子はまだあの男達について行こうとする。
体を汚して寂しさを埋めて、他人の助言も聞かない。
どうしてこんな女になってしまったのか。
他の男だったら、ここで捨てて置いていくだろう。
でも白くて綺麗な頃のキミを知っているから、もう一度戻れると俺は信じている。
いや、この手で戻してやるんだ……。
一筋縄ではいかない小悪魔が相手だなんて面白い。
黒く染まったキミを今度こそ俺の色に塗り変えてやろうじゃないか……
「いいからついてこい」