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第12章 密室で二人きりの

俺は毎週末、男の見舞いに行っていた。



ある日、男の病室から出てくる人がいた。

それは、

あの日排水パイプにしがみついていた男だった。

あっちは俺に気づかず去って行く。

俺はその日も変わらず見舞いをして帰る。



そして、この5日後

男は俺の前に現れた。



彼女の背後にナイフを持って。



復讐、なのだろう。

俺は1人の人間の人生を奪った。

その代償に彼女を支払えと

男は彼女の命を奪ったのだ。



許せない。

それと同時にもう一つの感情が俺を蝕む。



俺のせいで彼女が死んだ。



その感情は俺を締め付けていく。



彼女を殺したのは他でもない俺だ。



彼女を殺したのは、俺だ。