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もう私、生徒じゃない
第12章 密室で二人きりの

夢の中でなら彼女に会える。
夢の中の彼女はいつも笑っていて。
その笑顔を見るたび俺の心は
締め付けられて、苦しくなる。
あの日のように
風が俺の前髪を撫でる。
彼女が俺の元から去りそうになる。
その手を掴んで引き留めようとするけれど
掴めない。手をすり抜けて彼女は行ってしまう。
俺の口から出てくるのはいつも同じ。
謝罪と懇願。
すると彼女は苦痛に顔を歪めるのだ。
いつも、同じ夢を見ている。
今日も同じ夢を見ている。
あの日のように
風が俺の前髪を撫でる。
彼女が俺の元から去りそうになる。
その手を掴んで引き留めようとする。
すると、いつもはすり抜けて行く手が
今日はしっかりと掴めた。
やっと掴めた手を縋り付くように握る。
俺はいつもの言葉を
あの日と同じ言葉を
彼女にかける。
彼女は何も言わずに俺の手をさすっている。
今日は彼女の笑顔も苦痛に歪まない。
夢の中の彼女はいつも笑っていて。
その笑顔を見るたび俺の心は
締め付けられて、苦しくなる。
あの日のように
風が俺の前髪を撫でる。
彼女が俺の元から去りそうになる。
その手を掴んで引き留めようとするけれど
掴めない。手をすり抜けて彼女は行ってしまう。
俺の口から出てくるのはいつも同じ。
謝罪と懇願。
すると彼女は苦痛に顔を歪めるのだ。
いつも、同じ夢を見ている。
今日も同じ夢を見ている。
あの日のように
風が俺の前髪を撫でる。
彼女が俺の元から去りそうになる。
その手を掴んで引き留めようとする。
すると、いつもはすり抜けて行く手が
今日はしっかりと掴めた。
やっと掴めた手を縋り付くように握る。
俺はいつもの言葉を
あの日と同じ言葉を
彼女にかける。
彼女は何も言わずに俺の手をさすっている。
今日は彼女の笑顔も苦痛に歪まない。

