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もう私、生徒じゃない
第12章 密室で二人きりの
思わず涙が溢れた。

そして自分の涙が重力に従って流れて行く。

それに違和感を感じて

思考が徐々に覚醒してきた。



涙は頬を伝うはずが、左へ流れて行く。

自分が寝ていることに気づいた途端

夢の世界から現実へ帰ってきた。



少しずつ目を開くと

下着姿の生徒の姿が視界に飛び込んできてギョッとした。



「…っ!」



彼女はそんなこと気にしていないのかのように

ケロっと「起こしちゃってすみません」なんて言う。



そんな彼女を抱きしめたい衝動に駆られるが

グッと堪えセクハラに充分気をつけて言った。



「お願い、なんか羽織って…」
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