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もう私、生徒じゃない
第7章 知らなかった遊戯
「松永はいい子だから今日はこれはしないでおく」


そうして先週口に入れられていたものを

プラプラと揺らす。

それを見て強張った私の頬を優しく撫でる。



私の言葉など聞いてくれないのに

私のことを拘束して自分の好きなようにするくせに

なのに手はこんなにも優しい。



横抱きにされて椅子に乗せられても

私の涙は止まなかった。



「ねえ、泣かないで。

 今日は気持ちよくしてあげるから」



そう言って滝野先生はまたあのテープを取り出し

先週より軽く私の両足を固定した。

すると、先週のマッサージ機とは別のものを取り出す。

小さなリモコンのようなものと

そこから細いコードで繋がれた

人差し指くらいの太さで

第二関節くらいの長さの

ピンク色のもの。



「これはピンクローターって言うんだ。」
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