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もう私、生徒じゃない
第7章 知らなかった遊戯

今日はここにくる前にトイレに行っていた。
もう逃げられないと悟ったからせめて
同じ事をされても漏らさないように。
それなのに私はまたお漏らししていた。
でも先週とは違うことがある。
匂い。
先週は鼻につくアンモニア臭だった。
でも今は、
嗅いだことのない甘酸っぱい匂いが充満している。
「松永、可愛かったよ」
放心状態に近い形で浅い呼吸を繰り返していた私に
滝野先生が頬を撫でながら話しかけてくる。
漏らしてしまった後の先生はやっぱり優しい。
上手くまとまらない思考を絡め取られていくように
先生の手は優しく頬をさすり続ける。
でも、
何かを考える余裕なんてないはずなのに、
この余韻を感じる度に、
私の頭には高橋先生がちらつくのだ。
明日は木曜日。
でも。
大好きな先生に合わせる顔は
今の私にはないのだ。
もう逃げられないと悟ったからせめて
同じ事をされても漏らさないように。
それなのに私はまたお漏らししていた。
でも先週とは違うことがある。
匂い。
先週は鼻につくアンモニア臭だった。
でも今は、
嗅いだことのない甘酸っぱい匂いが充満している。
「松永、可愛かったよ」
放心状態に近い形で浅い呼吸を繰り返していた私に
滝野先生が頬を撫でながら話しかけてくる。
漏らしてしまった後の先生はやっぱり優しい。
上手くまとまらない思考を絡め取られていくように
先生の手は優しく頬をさすり続ける。
でも、
何かを考える余裕なんてないはずなのに、
この余韻を感じる度に、
私の頭には高橋先生がちらつくのだ。
明日は木曜日。
でも。
大好きな先生に合わせる顔は
今の私にはないのだ。

