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もう私、生徒じゃない
第7章 知らなかった遊戯
「えっ」



びっくりした。

まさかこんなものを渡されるなんて思わなかったから。



「先週、帰りが辛かっただろうと思って」



滝野先生は申し訳なさそうにそんな事を言う。



誰のせいで、という言葉は飲み込んで

しかし、パンツを受け取るなんてできるわけもなくて。



「いらないなら、あげないけど。

 替えなんて持ってないでしょ?」



正論にぐうの音も出ない。



「いただきます」



仕方なく受け取り階段を登る。

それを追い越すようにして鍵を開けた先生が

扉をひかないまま振り返った。



嫌な予感に後ずさりしたが

左手を捉えられ引き寄せられる。

肩の上に顎を乗せるように

顔が近づいてきたかと思うと耳元で囁かれた。



「来週も待ってるからね。

 今週の動画も後で送ってあげる」



恐怖で身体が強張ったのが自分でもわかった。
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