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もう私、生徒じゃない
第7章 知らなかった遊戯
乗り換え駅に着いた。

やたらと長く感じた乗り換え駅までの道のり。

やっと車内から出られた事で完全に油断していた。

私の経由駅は人が少ない。

なぜならば、

私の最寄りは1時間に2、3本しか電車が来ないような

そんなローカル線だからだ。

しかも今はまだ夕方。帰宅ラッシュでもない。

人気のないホームを歩いていた時、

私はホーム上にある多目的トイレに引きずり込まれた。



リュックを後ろに引っ張られ

尻餅をつくように多目的トイレ内に転ぶ。

カチリと多目的トイレの鍵を閉めた音がした。



扉の近くに立っていたのは

さっき車内で鞄が当たった男性サラリーマンだった。
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