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雪の日に祝福を・・・。
第7章 傾くシーソー
「おばさんで、明らかに事故物件な私をすきなんて・・・なにかの間違いよ。
燵夜くん冷静に考えて。」
「〝おばさん〟??それ本気で言ってるの?」
「だってもう、28だよ。」
「〝まだ、28〟でしょ?俺は、気にしないよ。」
「(気にして。てか、なんでこんな話しになったの??)
あのね。絶対気の迷いだよ。」
「怖いの?」
「はい??」
見たことのない〝男の顔〟で意地悪を言っているのが判るのでたじろぐ。
「怖いんでしょ?」
「な、なにが?
(あっれぇ~こんなキャラだったかな?)」
「俺に、落ちるのが。」
「(耳が、真っ赤なんだけど・・・)」
強がっていること本気のことは、なんとなく判る。青年を見上げたまま止まってしまう。
「怖く、ないよ・・・。俺は、馬鹿な元婚約者とは、違うから・・・」
「たつ・・・・・・っ!!?」