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雪の日に祝福を・・・。
第9章  絵画コンクール
  


「そう、ですか・・・」


 頭痛と吐き気は、治まっていた。


「医師《センセイ》を呼んできますね。」


 看護師は、静かに出て行った。


「ずぶんと、静かね。」


 ゆっくりと起き上がり周りを見るとどうやら〝個室〟のようだ。


「豪勢ね・・・マスターの仕業かしら。」


 体調不良が改善されると色々と考えが巡る。


「マスターは、帰ったのかしらね。まぁ、大騒ぎされないほうが楽では、あるわね。」


「若狭さん、担当医の安藤です。」


「お世話になってます。」


 現れた医師に挨拶をした。


「付き添いの方から若狭さんの日常生活の訊き取りを行いました。お仕事が忙しく寝酒で眠ったり、眠れない日があったりストレスが溜まると食事をしなくなるなど気になる話しが数多く訊かれました。本日と明日は、検査入院して頂きます。」


 毅然として告げた。


  
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