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雪の日に祝福を・・・。
第1章  手記
  


 妹は、妹なりに私に対して 〝両親を独り占めして悪い〟 と思っていたのか何度も両親に 〝お姉ちゃんに逢いに行くよう話してます〟 と旨を毎回手紙に書かいてたので両親の私への印象は、さらに最悪なものになっていただろうし全くもって逆効果だった。
 両親からは、〝妹を使う卑怯者〟 に私は、さらに格下げをされる物に過ぎなかった。

 私の人生は、この最大の邪魔者・〝妹〟の存在なしでは語れない。

 こうしてあの日は、あっさりやって来た。


 《 《


「月依・・・」


「話ってなに?結婚式までに片付ける仕事が山積みなの。」


 少し遅れて来た婚約者に質問を浴びせる。


「うん・・・」


「まさか。今更、また両親に挨拶に行くとか言う話じゃないでしょうね。」


 相手が話し出さないので予想して訊いてみる。


「すまないっ!」


「な、に・・・」


 ザワリとイヤな予感が走る。


  
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