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雪の日に祝福を・・・。
第2章 突然の婚約破棄
3年・・・付き合った。出逢いは、会社恒例のクリスマスイブに行うクリスマス会と称した飲み会。
私は、お酒に強くなかったけれど昇進を目指していたので上司からの誘いを断らないようにしていて毎年参加していた。
その年は、海外に赴任していた社員も来ていて大いに貸し切りパーティーは、盛り上がった。
誘ってきた上司は、奥さまの呼び出しで早々に帰ってしまった。そろそろ限界を迎えていた私には、天の助けだった。
そして帰ろうとしていた私は、車道にとび出しそうになった。
《 《
「おっと、危ない。弱いのに飲み過ぎだよ。」
「ありがとう、助かったわ。」
お礼を言って振り向くと海外赴任している社員が居た。
「帰るの?送って行こうか?」
「ありがとう。でも、大丈夫よ。」
街灯に掴まりながら答える。
「フラフラじゃん。なんでそんなに飲んだわけ?」
「上司命令。」
「女の子なんだから・・・」