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雪の日に祝福を・・・。
第2章 突然の婚約破棄
「大丈夫、送るだけだよ。」
「あたなたねぇ~
(唇が触れたのは、スルーなの?)」
少し睨みながら返す。
「送るだけ。」
「判った。」
愚かしい会話をした。
マンションに着きエレベーターに乗り込むと合図などなかったが抱き合いキスを交わしていた。そのまま部屋に入るとお互いを強く求め合った。
やっぱり酔っていたようだ。
「なぁ、俺たち付き合わない?」
シてから言うなんて馬鹿な笑い話しなのだが二つ返事でOKした。私たちの馴れ初めは、笑い話しみたいだった。
》 》
こうして私たちは、馴れ初めはともあれ・・・付き合うことになった。
最初の半年は、連距離。翌年に彼の海外赴任の任期が終わり帰って来てからは、こっそりと社内恋愛。
〝愛する〟と言うことに疎<ウト>かった私に彼は、寛容でなによりも彼が初めての相手だと知り余計に嬉しかったらしい。