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雪の日に祝福を・・・。
第13章  愛の居場所
  


 息が詰まりそうな閉塞感に襲われる。ベッドを降りて静かに病室を抜け出すと屋上に向かった。とりあえず外の空気を吸いたかった。
 階も病棟も違うがここの産科に妹が居るのだ。鉢合わせることがないとは、言い切れない。


「んー!!」


 外の空気は、心を落ち着かせてくれる。白い天井ではなく青空が目に入る。
 空だけを見つめていたい。


「・・・月依、ちゃん??」


「っ!!?」


 早くもゲームオーバーだった。


「月依ちゃん、月依ちゃんよね?」


「お久しぶりです・・・お義母さん。」


「急に居なくなってみんな心配していたのよ。」


「すみません。あの・・・ここで逢ったことは、秘密にして下さい。」


 元婚約者の母親との遭遇は、頭になかった。


「どうして?」


「私実は、ライバル会社にヘッドハンティングされて退社したので少し雲隠れ中なんです。」


  
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