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雪の日に祝福を・・・。
第2章 突然の婚約破棄
掻い摘まんで深くは、語らずに話しを終える。
「話し、辛かったのに・・・ごめん。」
「いいの。あんまりいい思い出がないから振り返らないようにしてただけ。
訊いてくれてありがとう。」
「今度、俺の家族に逢ってくれないか?」
肩を抱いて静かに告げる。
「それ、って・・・」
「月依。俺たちもう2年になる。結婚を前提にこれからは、付き合って欲しい。」
「っ・・・」
思ってもなかった突然過ぎるプロポーズに固まってしまった。
「月依・・・?ダメ・・・なのか?」
「う、ううん。嬉しい!」
初めてと言っていい昂《タカ》ぶり抱き付いた。
「よかった。式場を探そう。仕事にも支障がないように計画を念入りに練らないと。」
「そうね。」
1番の理解者の愛に溺れる。
》 》
3年目のクリスマスイブに式場を予約した。