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雪の日に祝福を・・・。
第14章 優しさに祝福を
見付けようと思えば簡単に見つかる距離をウロついていたのに。
神様・・・瑠々の世界を回している神様。
その子がそんなに好きですか?
その子がそんなに心配ですか?
小さくて私など見えないのですか。
幼い頃そう何度も〝居もしない神様〟に語りかけた。
近所のおばさんや妹の主治医から自分が置いてきぼりを食らっていて〝寂しい〟んだと、〝可哀想〟なんだと言われるまで気が付かなかった。
そして気が付いたら全てが〝色褪《ア》せて〟いった・・・。
報われることのなかった私の日々がようやく終わりを告げようとしていた。
願うことがあるとするなら、彼だ。彼が思うままの道を生きていけますように。。。
《 《
「そうですか、明日・・・」
「ええ。一時は、どうなるかと思いましたが体重も増えたし大丈夫です。」