• テキストサイズ
雪の日に祝福を・・・。
第15章  雪が見ていた日々
  


 声を出すのも怠《ダル》くなって来た。


「月依さん・・・」


「もう・・・なんて、顔を・・・しているの・・・・・・」


 視線を向けると逢いたかった青年が目の前に居た。薄れゆく意識下の中で彼が光って見える。


「月依さん、なんで・・・」


「ふふ。〝なんで・・・話してくれなかった〟って、言いたそうね。」


 青年が視線を逸らした。


「あなたに言って、どうなったの?
 あなたは、私に〝画家にならない〟って宣言してまで別れを告げたわ。」


 意識を集中してきちんと言葉を紡ぐ。


「月依。いつまで維持を張っているんだ。」


「私から〝意地〟を取ったらいったい、〝なにが〟残るの・・・。
 こんな私に、なったのは・・・あなたの、所為でも・・・あるのよ・・・・・・」


 必死に自分を現世に留め置こうとする音を見つめる。


  
/234ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ