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雪の日に祝福を・・・。
第2章  突然の婚約破棄
  


 彼の様子がいよいよおかしさを増してから2週間と少し経っていた。

 仕事の都合を付ける為定時までもの凄く急がしかったが時間を作ってカフェに行った。
 まさか行った先で・・・・・・


【 結婚を取り止めにして欲しいんだ。 】


 なんて言葉を訊くとは、思ってもみなかった。余りの衝撃に熱々のコーヒーをぶちまけて出て来てしまった。


「最悪・・・・・・」


 目障りのクリスマスネオン。浮き足立っている人混み。
 下を向いたら涙が落ちそうだった。


「月依っ!」


 呼ばれて振り向くと婚約者が人混み立っていた。


「話し、終わってない・・・」


「そうね。撤回するなら話しを訊いてあげる。」


「月依・・・撤回は、出来ない。君とは、結婚出来ない。」


「理由。理由を・・・訊かせて。」


 耳を塞いでしまいたくなる。


  
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