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雪の日に祝福を・・・。
第2章  突然の婚約破棄
  


 謝りながら人混みで抱き締められながら叫び続けた。


「ごめんなさい・・・お姉ちゃん。」


 絶望がやって来た。


「まさか・・・相手の女って。」


 それは、残酷な景色。

 抱き締められた肩越しに見えたのは、紛れもなく〝妹〟。華奢でいかにも守ってあげたくなるような可愛らしい 子が立っていた。


「なんで来たんだ。俺がきちんと話すっていっただろう。」


 彼女を放し後ろに現れた相手に言う。


「やっぱり、自分で言わなくちゃ・・・と思って。」


「ちょっと待って。なんで知り合ったのよ。」


 話しがどんどん進んで行くなかで2人の接点が全く判らなかった。


「〝結婚式に出て欲しい〟って連絡が来て・・・電話で話しをしているうちに私が勝手に好きになったの。〝1度でいい〟って押し倒しの。
 1人で産むつもりだったの。でも、〝ケジメを付ける〟って言ってくれて・・・」


  
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