- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雪の日に祝福を・・・。
第2章 突然の婚約破棄
謝りながら人混みで抱き締められながら叫び続けた。
「ごめんなさい・・・お姉ちゃん。」
絶望がやって来た。
「まさか・・・相手の女って。」
それは、残酷な景色。
抱き締められた肩越しに見えたのは、紛れもなく〝妹〟。華奢でいかにも守ってあげたくなるような可愛らしい 子が立っていた。
「なんで来たんだ。俺がきちんと話すっていっただろう。」
彼女を放し後ろに現れた相手に言う。
「やっぱり、自分で言わなくちゃ・・・と思って。」
「ちょっと待って。なんで知り合ったのよ。」
話しがどんどん進んで行くなかで2人の接点が全く判らなかった。
「〝結婚式に出て欲しい〟って連絡が来て・・・電話で話しをしているうちに私が勝手に好きになったの。〝1度でいい〟って押し倒しの。
1人で産むつもりだったの。でも、〝ケジメを付ける〟って言ってくれて・・・」